メリークリスマス

20くらいの時は、クリスマスってイベントに対して嫌悪感すら抱いてて、この時期寂しくないようにくっついたりしてるカップルを蛇蝎の如く嫌ってたんだけど、最近は余裕が出たのか諦観なのか、イルミネーションの情報を聞いても腹が立たないし、コンビニでクリスマスソングがかかっても一緒に口ずさむし。
こないだ渋谷をとぼとぼ一人で歩いた時も、クリスマス一色の街をそれなりに楽しんでたし。毎日の自宅と会社の行き来だけでは味わえない経験だからね。
ここ一月くらい、夜にジョギングしてるんだけど、豊橋のような田舎の中でも際たる田舎の我が町内でも、イルミネーションを飾り付けてる家がちょくちょくありますね。コレはなんか腹立つ。


今夜は、村田さんとのクリスマスイブ、ってのを妄想しながら寝たいと思います。
できれば一日中一緒にいたいですね。朝から晩まで。
朝8時豊橋駅で待ち合わせ。なぜ、村田さんと待ち合わせする場所が豊橋駅なのか、頭で考えてはいけません。体で感じましょう。
村田さんは襟や袖口にモコモコが付いてるこげ茶のハーフコート、膝が隠れるチェックのスカートに、足元はロングブーツ。小さくて真っ赤なハンドバッグを両手で抱えて(僕がプレゼントした)、公衆電話に背中をつけて、かかとだけでバランスを取りながら僕の到着を待ってる。
「髪型変えようと思うんだ」
電車の中では他愛もない会話を楽しむ。一般席でも充分座ることができたが、今日だけは300円プラスして指定席に座った。ほんの少しの贅沢。
指定席のシートが心地よかったのか、村田さんはいつのまにか寝息を立て始めた。僕の方に体を傾け、自分の頭を僕の方に乗せ、気持ち良さそうに眠っている。起こしてしまわないように気をつかいながら、次々変わる外の景色を追っていた僕も、いつの間にか眠ってしまっていた。





村田さんの頭が僕の肩に・・・って辺りで自分が嫌になりました。ごめんなさい。
てか、学生時代は毎日電車に乗ってたから、眠っちゃって、こちらにもたれ掛かる隣の女子の頭の感触をリアルに思い浮かべることが出来るため、現在、「僕にもたれ掛かる村田さん」の妄想のみが僕の身体を支配してしまっている状態。YES幸せ!